高専女子が入学後に後悔することとは? 女子が少ない理由とよくある悩み5つ

高専は普通高校に比べると特殊性が高く、それゆえに高専生は全国的に見ると少数派です。

まして高専女子ともなると、さらに少数派となるわけで……。

この記事では、高専女子の代表的な悩みや後悔をご紹介していきます。

凜(りん)

これから高専を目指す女子や保護者の方は、しっかりと進学先を選んで、素敵な高専生活を送ってくださいね。

目次

高専女子が少ない理由

高専は、女子の割合が少ないです。

専門分野や年度によって多少の差はありますが、平均するとだいたい20%台です。最新のデータだと、高専生100人に対して女子は24人ほどの割合ですね。

出典:国立高等専門学校機構(令和6年5月1日)

高専は工学系に特化した学校であり、理数科目がメインであることが、その主な理由でしょう。

高専はもともと、実社会で働く理系技術者を養成するために設立された学校です。徐々に増えてきているとはいえ、昔から理数系に進む女子の割合は少なく、今でもその傾向に変わりはありません。

しかし、高専を受験する女子なら、そんなことくらいは分かっていますよね。

次のセクションでは、実際に高専に進学した女子の「あるある」な悩みをみていきましょう。

高専女子が後悔すること5選

高専に進学して後悔したこと5選を、ネット上の投稿などを参考にまとめてみました。

高専女子が後悔する理由
  1. 勉強についていけない
  2. 専門科目が興味のない分野だった
  3. クラスメイトと馴染めない
  4. 青春(キラキラ感)が足りない
  5. 寮生活に馴染めない
陽翔(はると)

これは女子だけでなく、高専あるあるかもしれない。

凜(りん)

残念だけど、私のクラスにも2~3人いるよ…。

高専進学を後悔し始めると、以下のような悩みを抱えることも。

  • 普通高校に行けば良かった(高専1~3年生に該当)
  • 大学生が羨ましい(高専4~5年生に該当)
  • 高専から行ける就職先に興味がない(卒業後)

高専に進むとその先の進路にまで影響してきます。中学の段階で将来のことまで考えるのは難しいですが、できるだけイメージに即した進学先を選べるといいですね。

勉強についていけない

高専は数学や物理などの比重が高いカリキュラムとなっている上、授業のスピードがとても速いのが特徴です。

当然、授業についていけない学生が出てきます。

理数系科目が苦手な女子の場合、泣きたくなるのではないでしょうか…。

高専での勉強についていけそうかどうか、自分の適性も考えた上で進路を選びたいですね。

専門科目が興味のない分野だった

高専に入って後悔した理由で最も多いのが、「興味のない学科を5年間も勉強し続けなければならないこと」でした。

確かに、それは辛いですよね……。

興味がない分野で留年しないように必死に頑張る5年間は、とても長く感じると思います。

逆に、目標をはっきりと持っていたり、専門分野に興味があれば、充実した学生生活を過ごせるに違いありません。

ちなみに高専に設置されている専門科目はこちらです↓

  • 機械系学科 材料系学科
  •  電気・電子系学科
  • 情報系学科
  • 建設系学科 建築系学科
  • 化学系 生物系学科
  • 商船系学科
  • 社会的ニーズに対応した分野の学科(文系)
  • 複合系学科

クラスメイトと馴染めない

クラスメイトに馴染めないと辛いものですが、高専女子の場合は2パターンあります。

  • 多数派である男子に馴染めない
  • 数少ない女子と性格が合わなかった

多数派である男子に馴染めない

男子が約8割の学校なので、男子が苦手な人にとってはツラいです。

また、高専に集まる男子は、基本漫画やアニメが好きだという証言が非常に多いです。そういう男子のことを「暗い」「オタク」と感じてしまう女子の場合、その雰囲気に馴染めなくなってしまう可能性が高いです。

とはいえ、男子が苦手な高専女子でも、そのうちに気にならなくなったという声が多かったです。

高専男子は「人の悪口を言わない」「その人の個性を尊重する」という傾向があるとされ、ある意味大人度が高いとも言えるでしょう。

数少ない女子と性格が合わなかった

クラスの中で数名しかいない女子とは仲良くしたいですよね。

しかし、残念ながら、性格が合わなかったというケースもあるようで……こればかりは事前にわかることではないので、どうしようもありません。

その女子と仲良くすることは諦めて、クラブに入ったり他の男子と仲良くしたり、アルバイトをして学外での人間関係を広げたりしましょう。

青春(キラキラ感)が足りない

真面目に勉強する高専生の評価は高いです。だからこそ、就職率もいいわけです。

つまりそれは、高専での生活が地味だということを示しています。

高専は学校行事も少なく、どちらかというと勉強に集中する環境ですから、学生生活にキラキラしたイメージをもって入学すると、期待外れになることもあるようです。

寮生活に馴染めない

各高専には寮が備えられており、遠方の学生は寮生活をしながら勉学に励みます。

また、高専によっては全入寮を原則としているところもあります。

親元を離れて集団生活を送るわけですから、規則が厳しいと感じることもあると思います。

寮生活には悪い面だけではなく、良い面やメリットもたくさんありますが、辛いと感じてしまうと、高専に入学したことを後悔してしまうかもしれません。

陽翔(はると)

当てはまった?

凜(りん)

う~ん、私はよく考えて高専を選んだから、あんまり当てはまらなかったかな。

高専進学を後悔しないためには

高専進学を後悔しないためには、事前によくリサーチしてから進路を決めることが大切です。

オープンキャンパスに参加するなど、実際にその学校の雰囲気を確かめたり、できるだけ具体的にイメージできるといいですね。

高専は、合格してしまえば基本的には辞退できず、進学しなければなりません。

高専は一度進学してしまうとその後の進路変更が難しいので、現在中学生の方は周りの意見も聞いてみて、受験の準備を進めていきましょう。

高専が合わなかった場合の選択肢

どうしても高専が合わない、となってしまった場合の選択肢はいくつかあります。

高専が合わなかったら?
  • 退学して普通高校を受験し直す
  • 高専を3年で修了して大学受験する
  • 何とか勉強についていけるようにする

入ってみて本当にどうしようもなく高専が合わなかったら、最終手段として、違う進路を選ぶという道があります。

しかし、進路変更をするためには、家族の理解や協力が必要です。それまで習ったことを諦めて新たな勉強を始めなければいけないので、気持ちの切り替えも必要です。

でも、そんな大変な軌道修正をする前に、高専受験をする前によく考えた方がいいのは言うまでもありませんね。

ここでは勉強の悩みが一番何とかなるかもしれません。勉強のコツがわかって成績が上がれば、悩みも解消されるからです。
(どうにもならなくなる前に、なるべく早く手を打ちましょう)

まとめ

高専女子が入学してから後悔する内容をまとめました。

現在中学生の方は、この記事の内容が自分に当てはまりそうだと思ったら、高専への進路選びは慎重に行いましょう。

とはいえ、高専に入る目的や将来の目標を見失わず、5年間頑張ることができれば立派なことです。

また、高専は大変なだけではなく、切磋琢磨できる友人ができたり、自立心を養う環境が整っています。ぜひ、楽しい学生生活を送るために、あなたに合った進路を選んでくださいね。

凜(りん)

高専で待ってるよ!

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